漫才 「彼女の両親に挨拶」
A「彼女の両親に結婚を認めてもらいに挨拶行く時って大変そうだよね」
B「唐突だな」
A「昨日なんてそのことをずっと考えちゃって、10時間しか寝てないんだから!」
B「多すぎだよ!ロングスリーパーだよ」
A「でもさあ!挨拶行く時って絶対、緊張するだろうねえ!認めてもらわないといけないわけだし」
B「そりゃそうだよ」
A「そこでね!僕は分かりましたよ!彼女の両親を納得させる方法を!」
B「ほう!それはどんな?」
A「あのね、男が認める男っていうのはワイルドな男なんですよ!ワイルドな男を嫌いな男はいないからね!ワイルドな男なら娘を任せても大丈夫だと思うよ!だからワイルドな男に見せればいいんですよ!!」
B「うーーん、じゃあ具体的に教えてよ」
A「いいでしょういいでしょう!まあ、まず彼女の実家に行くよね!実家の玄関のチャイムを鳴らすよね?それがもうダメよね!全然ワイルドじゃない!チャイム鳴らすなんて!」
B「え?」
A「ワイルドな男と思わせるにはね、よく映画とかで出るさ、小型の爆弾を4個ぐらいドアの隅につけて、少し離れるじゃん、でスイッチ押して爆発させて開けるよね」
B「ドアを吹っ飛ばすんかいw親父さんぶちギレるだろ!」
A「いや!ワイルドだなあ~!ってなるよ!」
B「そうかあ?」
A「で次にね!ワイルドな男は普通に家に上がらないよ!よく映画とかでさ、スワットとかが侵入する時に使う、発光弾を投げ込むわけよ、家の中にね、でバンってなってピーーーーーってなるじゃない、その間に家に入るのよ!お邪魔しまーす!うわあ、お洒落な玄関ですねえ!何て言ってね!」
B「玄関、お前が吹っ飛ばしたじゃねえか!w」
A「でもさあ、ここからが大変だよ!お父さんもそう簡単に、リビングまで通してくれないと思うんだよね、彼女の親父側からしたらさあ、可愛い娘を何処の馬の骨かも分からないやつが、挨拶に来るわけでしょ、やっぱりその男を試すんじゃないかな?」
B「まあねえ、それはそうだろうけどさあ」
A「だから、玄関入って、リビングまで廊下があるじゃない?そこでリビングの方から赤い光線が出てくるわけよ!あのバイオハザードの最初の映画で出てきたみたいなヤツがね!当たったら腹んところがスパっと切れるわけよ!それが来るんだぜ、向こうから、最初は1本だけの光線が来るんだけど、どんどん難易度が上がっていくわけよ!それを全部避けないといけないわけよ!リビングの方からは、お父さんが呼んでるわけよ、どうしたんだい、リビングまでこないのかい?ってね、早く行かないと失礼でしょ、だって」
B「てかそれもう、彼女の親父は、お前を殺そうとしてるじゃねえかw」
A「じゃあお前が俺の立場だったらどうするよ!?」
B「いや、ありえないからそんなこと」
A「、、、はい、終了~~~!!」
B「wwwww」
2人で「終了~~~!!」
A「ってそんなこと言っちゃったらお終いだろうがよお、じゃあまあその赤い光線を避けてリビングに入るじゃない?で、親父さんがいるわけよ!目の前に!よくここまで来たなって言ってね、テーブルが置いてあって、まあ座りたまえって言われるわけよ」
B「親父そんな冷静か!?いきなり玄関を吹っ飛ばされて、閃光弾投げ込まれて、知らない男入ってくんだろ?それでまあ、座りたまえって優しく迎えるかね?」
A「そりゃあお父さん側もひるむわけにいかないでしょ!父親としての威厳を保たないといけないからね!だから座りたまえって言ってくるよ、それで座るじゃない、そしたらつまらないものですがって言って、お土産を渡すでしょ、普通だったらまあなんか高級な食べ物とかですわな、でもワイルドな男は違う!」
B「ほう」
A「あのね!手編みのマフラーを渡すわけよ!僕が編みましたってつって」
B「キモ!娘の彼氏が挨拶来て、手編みのマフラー渡してきたらキモイだろ!」
A「熊の家族の刺繍をしてあるから、マフラーに」
B「可愛いな!wwそこはワイルドじゃないんだ!w」
A「そりゃね!違う面も見せるわけよ!ワイルドな男だって手芸ぐらいするぞってな!そしたらまあ会話が始まるわな、最初は自己紹介だよな、君、名前は?って聞かれたら」
B「うん」
A「山田、、、だったかな?」
B「自分の名前知らないんかい」
A「自分の名前って知らないってワイルドでしょ!?TSUTAYAのカードも作れないよ?何も出来ないよ自分の名前知らなかったら、こいつ、、ワイルドな男だなってお父さんも認めてくるよ!」
B「いや自分の名前も分からないやつに、娘やれないでしょ」
A「次の質問は仕事は何を?だろうね」
B「うん、君は仕事は何をしてるんだい?」
A「パイロットです!」
B「ほ~!パイロットか」
A「クビになるまでは!」
B「クビになってるんかい!どうすんだね!これから!」
A「そんなんもん、先のことを考えてしょうがないだろ!」
B「どうすんだね将来!?」
A「どうしよう、、、、どうしよう、、どうしたらいいですか?」
B「俺に聞くな!」
A「で!ついに一番大事なやつだよね、娘さんを僕にくださいっていうところじゃない?」
B「うん」
A「お父さん、、ここで、親父は娘さんを僕に下さいって来るって予想してるわけよね、ワイルドに行くなら違う方向から行かないとね!」
B「は?」
A「だから!お父さん!」
B「何だね?」
A「あ、合ってた!じゃあ、こっちがお母さん?って言うわけよ」
B「お前そんなもん、なめてんのか?!ってなるだろ」
A「ってことはこの方はあなたの娘さん!?」
B「自分の彼女だろうが!w何で急に忘れるわけ?w」
A「え?」
B「ん?」
A「え?」
B「ん?」
A「え?」
B「ちゃんとしろ!」
A「他にはね、ノリツッコミで、押し切るっていうのもあるよ!」
B「はあ」
A「じゃあ、娘さんをくださいって俺が言うから、ダメだって言ってくんない?」
B「ああ」
A「お父さん!娘さんを僕にください!」
B「ダメだ!」
A「そうそう、こんなふざけた男に娘はやれないよね!!賛成!!ってコラ!」
B「wwwそれでなんとかなるか?」
A「後は意外なところから攻めるパターンね、お父さん、僕たちはこの度、離婚することになりました!って言うのよ」
B「まだ結婚してないのに!?先に離婚かい!」
A「申し訳ありません!ってね、そしたらやっぱり親父さんとしては、反射的に待てと、もう少し考え直してみないか?」
B「う~ん」
A「で、いえ!離婚することにしました!って言えば、結婚というものは難しいものだよ、たくさんの困難がある、けどそれを乗り越えてこその結婚じゃないか?だからもう少し頑張ってみるのはどうかね?って言ってくるから、、、、そうですよね、、僕が間違ってました、もう一度頑張ってみます!ああ、良かった良かった!ハッハッハッハ!ってなりますよ!これはもう結婚を認めたも同然ですよ!」
B「なるかあ?」
A「まあ、こんな感じにね、皆笑い合ってね、最後に親父さんが言いますよ」
B「何て?」
A「でも君たちまだ結婚してないじゃないかって」
B「あ、分かってたんだ!w」
A「そうそう、まだ結婚してないよね!ってコラ!」
B「いや、してないじゃんw」
A「まあ最後に、僕はじゃちょっとここらへんで失礼しますね、今日は奥さんの誕生日なんで」
B「すでに結婚してるんかい!もう疲れたわ!」
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